平成7年(1996年)から平成26年(2014年)の、「サラリーマンの平均年収」が、次の図である。
国税庁・民間給与実態統計調査結果を基にした、インターネット上にある図の、写しであり、著作権の問題などがあれば削除しますので、問題があればご連絡ください。
(私も含め)給与所得者の皆様は、過去20年間、収入が減っているように感じていませんか?この図を見ることにより、それが事実だと言えそうである。平成9年の467万円をピークに減り続け、平成21年の406万円まで減少した。実に、61万円少なくなった。その後アベノミクスによる金融政策等の結果、増加に転じているが、平成26年もピークの平成9年に比較すると52万円少ない。平成9年のピーク時と比較すると11%少ないのだ。
この間、一人あたり名目GDPは400万円程度を推移している。平成23年に東日本大震災の影響で減少したが、現在400万円に戻りつつある。また、日本のGDPも1995年以降、増加傾向にある。
したがってサラリーマンの平均年収が大幅に減少している理由が不明なのだが、私(Ariizumi)は、「生産性の向上」そのものが、サラリーマンの平均年収の減少の原因の大きなひとつだと考えている。
製造現場ではロボットなどの機械の導入。事務部門ではパーソナルコンピュータ(パソコン、PC)の導入。それらにより、労働者ひとりあたりの労働生産性が大きく向上した。
生産性の向上 → 労働力の余剰 → 労働力の買いたたき →
→ 労働者の収入の減少 → 国民の購買力の低下 → デフレ
パソコンなどによってもたらされた生産性の向上が、労働者の収入の減少とデフレにつながっている。
このような経済学的研究が有るのかどうか知らないが、私は一般向けのメディアでそういう論調の記事を読んだことがない。私がこのブログを立ち上げた理由の大きな部分は、その検証をしてみたかったからである。興味の有るかたはお付き合いください。
私はエコノミストではなく、今の呼び方で言えばITエンジニア(以前の呼び方だとシステムエンジニア)で、自分の仕事をシステム化したのがもとでテクノロジー失業した、現在、自称「自称ITエンジニア」であります。
上の図は、図らずも1995年から記載が始まっているが、1995年にWINDOWS95が登場し、その後、パソコンの事務部門への浸透は速く、影響が大きかったと、私は考えている。
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