「敵に塩を送る」という文は、「たとえ敵でも、苦境の時は助ける」、「敵だからといって、弱みに付け込まない」という意味がある。
戦国時代、甲斐(武田)、駿河(今川)、相模(北条)の結んでいた三国同盟が崩壊した後、駿河今川と、相模北条が、武田信玄の領地である甲斐へ塩を売ることを禁じた。
この時、越後の上杉謙信は、甲斐に生きる民のことを想って塩を送った。塩を送った、というより、塩の輸出禁止をしなかった。
当時、武田領は信濃にも及んでいた。そのため信濃も「塩封鎖」の対象となった。信濃の民にしてみれば、いい迷惑なことである。
上杉謙信が信濃および甲斐への塩の輸送を許したため、信州・松本にも「義塩」が届いた。
それが1月11日であった。
この「敵に塩を送る」の故事に由来した伝統行事「あめ市」が毎年この時期に松本市の中心市街地一円で開催される。江戸時代前期から開催されており、古くは「塩市」だったものが、「塩かます」をかたどった飴を売るようになり、現在の「あめ市」となった。
令和2年は、1月11日(土)、1月12日(日)に開催されている。日曜日である12日に多くのイベントが行われるようだが、私は11日に訪問した。
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