昨夜甲府盆地には雨が降ったが、山地には雪が降ったようだ。昨日まで日本で2番目に高い山・北岳には多くの雪の縞模様が見えていたが、今朝見えた北岳は完全に雪に覆われていて雲の晴れ間を縫って、北岳にのみ朝の陽光が当たって光り輝いているのが見えた。1時間ほどして見ると既に雲がかかって、北岳どころかその方向にある山々は見えなくなっていた。
甲府盆地の一角の街に住み、山々を見ながら生活していて、山々の形は変わらなくても同じ景色は二度と見られないということがわかった。同じ場所から同じ方向をみても、季節・時刻・天気によって全く異なり、同じ景色は見られない。
山梨では自動車で移動することが多いが、自動車から見る景色があまりにも美しいので、「おおぉ~!」などと感嘆の声を密かに上げることも多い。わき見運転をしないように注意するのはもちろんだが。
10代の頃は山々が青い壁にしか見えず、こんな壁の中から早く出たい、と考えていた。
帰郷してみて、山々の美しさに気が付いたのだ。
実にMOTTAINAIことをしていたものだと思う。